2015年10月9日に収穫したメルローを、仙台秋保醸造所に手伝いに集まってくれた仲間とひと房ずつ丁寧に選果。その後除梗破砕し、樹脂タンクの中で野生酵母で発酵させました。3週間のスキンコンタクトの後、仲間みんなで手絞り。１度だけオリ引きした後、グラヴィティーでボトリングしました。本当に完熟したメルローだったため、とてもクリーンな赤ワインに仕上がりました。すべて手作業で行ったため、えぐみや余分なタンニンもなくとてもピュアな味わいです。少しずつ落ち着いきていますので、2018年ごろから本来の味わいが期待できそうです。

収穫直後にメンブランプレスで搾汁後、手絞りしたrosso 2015のヴィナッチャ（絞りかす）を合わせて発酵させました。発酵後に１度だけオリ引きし、乳酸発酵を待たずにグラヴィティでボトリングしました。ナイアガラの風味に、メルローの搾りかすを加える、「リパッソ」という製法を用いたことで、より複雑な味わいになりました。アルコールは低めなので、フレッシュで飲み心地も良いです。若干の還元を残したまま瓶詰めしましたので、注いだ瞬間は少しスモーキーさもありますが、グラスをスワリング（回し）させながらお召し上がりいただくと、すぐに還元も取れて、また違った印象の味わいになるでしょう。